’24里山ナイフ教室がスタート。いつもの森にきれいな花が咲きました

ウッドカービングのお花 レポート
ウッドカービングのお花

5/25(土)に、今年度1回目になる「おとなと子どもの里山ナイフ教室」を開催しました。
会場は、いつもの岐阜県百年公園。
旧徳山村から移築した古民家横の森で「お花作り」を楽しみました。

右のお花の花びらが、乾いた小枝ならではのカールをしています

ナイフ教室の冒頭は、去年と同じように、森に入ってのフィールド整備からスタートしました。まずは傾斜の強めの斜面を超えて、森の中に入っていくのですが、年度初めらしく、初めて参加する子どもたちからは「登れなーい」「こんなところは入れなーい」なんて声も聞こえてきます。でも、そんな森や山の初心者にも楽しんでもらうよう考えている里山ナイフ教室。実際には、それほど急な坂でもありません。

「こうやって上ったら良いよ」「無理しないで、下の方で作業しても良いよ」というふうに言葉がけをしていると、いつの間にか子ども達も斜面を登り、山の中に入ってきました。

木を間引く形で、材料の調達をします。

劣勢の木を間引く形で、材料の調達をします

今年のフィールド整備では、古民家に面した斜面の整備を進めて行きます。ここは笹の勢いが強く、木々も少なめになっていたのですが、この日の整備では常連の参加者さん達が、かなりの広さの笹を刈ってくれました。

笹刈りの後の伐採

笹刈りの後の材料調達

ナイフクラフトの材料になる木を調達したら、ナイフワークのしやすい長さに枝をノコギリで切り分けて、いよいよお花作りのスタートです。

とても上手にノコギリを使えています

ポイントはしっかりと固定しながらノコギリを使うこと

工夫を加えた削り台で、お花作りをしました

お花を削りやすくするため、削り台に小枝を取り付けました。

ナイフを止めながら、くるくる花びらを削っていきます

ナイフを止めながら、花びらを削っていきます

削り出したお花を小枝の先に取り付けます

削り出したお花を小枝の先に取り付けます

素敵なお花が削れました

素敵なお花が削れました

小枝を取り付ける穴は手回しドリルで開けていきます

とても真剣な顔で、小枝を取り付ける穴を手回しドリルで開けていきます

お花を削るポイントは、花びらを削り落とさないようにナイフを止めること。これが慣れてくるまでは、なかなか難しいのです。特にお子さんは、せっかく作った花びらを後から削り落としてしまうことも出てきます。なかなかうまくいかず、中には泣き出してしまう子も・・。そんな時は、周りのみんなが「よく出来てるよ」「上手に削れてるよ」「がんばろう」と励ます場面もありました。

右のお花の花びらが、乾いた小枝ならではのカールをしています

右のお花の花びらが、乾いた小枝ならではのカールをしています

ウッドカービングのお花

色々なお花が完成しました!

お花の作り方に慣れてきた参加者の方は、1人で何個も作られる方もいました。この日は事前に切っておいた少し乾いた枝も用意して、2個目以後は、こちらの枝でもお花を削ってもらいました。乾いた枝を削ると、花びらがくるっとカールします。ナイフの削る角度によっても花びらのカールの具合は変わってきます。結果として、皆それぞれ個性のあるお花が完成しました。

午後の集合写真

午後の部の参加者の集合写真

たくさんのお花を作って満足された方。なかなか思い通りの形にならず、試行錯誤を繰り返された方。ナイフワークの時間は1時間程度ですが、それぞれに、モノ作りに向き合う時間を楽しんで頂きました。

今回のナイフ教室も、終わりの時間が近づくと「もっと削っていたい~」「時間が足りない~」という声がちらほらと聞こえてきました。そんなわけで、7月のナイフ教室は時間ながめで実施することを決めました。今年度もたくさんの方にナイフワークを楽しんで頂く場所を、できるだけ良い形で広めていきたいと思います。

(・・ナイフ教室のケガについて)

ナイフ教室では、刃物を使う活動という特性上、ケガをしてしまうこともあり得ます。今回の5月のナイフ教室では、参加者のお子さんが好奇心で刃に指で触れてしまい、少し大きく手を切ってしまう場面がありました。

ナイフでケガをしてしまうことについては、良い面も悪い面も両方があり得ます。ただ、ケガをしてしまうことで「やっぱりナイフやらなければ良かった」と思ってしまったり「怖いから、もうナイフはやらない」という結果になってしまったら、それはこの活動の本意ではありません。

おとなと子どもの里山ナイフ教室は、だれもが楽しくモノ作りをするためのナイフワークを学ぶ場を目指しています。体験とリスクを秤にかけて参加者を拒むのではなく、どのような工夫をすれば、だれもがリスクを減らしながら、安心してナイフを使える環境を作ることができるかを考えていきたいと思っています。

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