5月10日(土)に、岐阜県百年公園で今年度最初のおとなと子どもの里山ナイフ教室を開催しました。1回目のアイテムはお名前キーホルダー(ネームスティック)作りです。

さかなのお名前キーホルダー
この日は前日夜からの大雨で、講座を始める時間になっても、小雨がパラパラと舞うお天気でした、、が。森に入れば葉っぱの傘が雨を受け止めてくれるのをこれ幸いと、山に入って材料を採りに行くところから、活動をスタートしました。
この日、山から伐り出したのはヒサカキの木です。このあたりでは、神棚にお供えするのにこのヒサカキの葉を使ったりします。今回はこのヒサカキが混み入った場所から、大人の手のひらにちょうど握れるくらいの太さのものを数本、間引くような形で伐らせてもらいました。

山で材料(ヒサカキ)の伐り出し
葉っぱのついた小枝は剪定ばさみで切り落とし、運ぶ際にぶつけないよう気を付けて山を下ります。山の土はふかふかしていて、参加者の皆さんは足をぽす、ぽすっと沈ませながら、会場の古民家まで下りて行きました。

歩きやすそうなところを探しながら
古民家に下りたら少し休憩を挟み、これから始めるキーホルダー作りにちょうど良い長さに、ノコギリで枝を切ります。長さは大人の手をパーに開いたくらい。これから作る、キーホルダーをイメージして、協力しながらぎーこ、ぎーこと切っていきました。

指をひらいた、これくらいの長さだよ

ちょうど良い長さに切っていきます

力に頼らず、上手に切ってました

楽しい!と、足で枝を押さえながら切る子も(はやい!)
次はいよいよナイフワークです。
最初にナイフを使うときの約束ごとを確認して、まずは薄く、薄く木の皮を削っていきます。

少しずつ、少しずつ削りながらナイフに慣れていきます

何度か体験して慣れている子は黙々と削っていきます

マイナイフを持参して、自分のナイフを使う楽しい時間
作業に少し慣れたところで、今度は木の枝の「カド」のところを丸くしていく削り方を教えてもらいました。
この日は何度かナイフ教室に参加している方も見えたので、より、自分が作りたい作品に近づけられるように、講師のかのちゃんから、ギザギザの模様をつけるような削り方や枝に窪みやふくらみを作るような削り方についても教えてもらいました。参加者の皆さんは、飾り削りにチャレンジをしてみたり、お魚型や野菜型にしてみたり。いろんな形の作品ができていきました。

難しい飾り削りに挑戦

新しいチャレンジは、コツを教えてもらいながら
ナイフで削り終えた作品は手回しドリルで穴を開け、ノコギリで長さを切ります。
焼きペンで模様や文字を描きこんだり。色鉛筆で色を塗ったり。
みんなそれぞれに、自分の作品作りを楽しんでいました。
そうこうしているうちに、時間はあっというまに当初予定していた終了時間になってしまいました。
でもまだ形が納得いかず、もう少し削りたい!もう少し、作りこみたい!!となったので、すこーし時間を延長して、最後にはみなさん素敵な作品を完成させることができました。

焼きペンで仕上げの絵付け

かわいいキーホルダーになりました

飾り削りのキーホルダー完成!

途中で穴が出てきて切り落としたり、苦労の末の完成!

リピーターの方の作品は作り込みも凝っています

できあがったものを見ながら、作品談義に花が咲きます
そんなふうで、今回は作業を終えられた方から流れ解散~という形になりました。参加された皆さんからのアンケートには、とても楽しんで頂けた様子のコメントを多く頂けましたので、こちらに少しご紹介します。
- 時間を忘れて楽しみました
- 山に入ってお話を聞いたり、木を選んだり切り倒したり、それをもっておりてきたり・・やること全部が楽しいです!!
- 夢中になるってやっぱりいいですね
- 初めて参加しましたが、あっという間の楽しい時間でした
- (作品は)うまく出来なかったけど、次はもっと想像をふくらませて作ってみたいです
- ナイフワーク教室に通ってもの作りが好きになりました
- 自分で作った作品がかわいくてかわいくて・・
などなど。
参加された皆さんが、もの作りや山の活動も含めて楽しんで頂けると、自分達もとても嬉しくなります。さいご、片付けまでお手伝い頂き、本当にありがとうございました。

このゆるっとした雰囲気が好きという方も多い、里山ナイフ教室
里山ナイフ教室では、初心者の方から楽しめるクラフトアイテムを作ります。活動の中では、ちょっとだけ山のことや自然のことを学んだり。少し昔の木や森と人が深く関わっていた時代のことなどにも思いを馳せたりもしながら、だいたい月に1度の活動を行っています。また次回、6月は15日(日)に行う予定でいます。こちらもぜひ、いろんな方に楽しんで頂けたら良いなと思います。
雨の降る中ご参加頂いた皆さま、どうもありがとうございました!

今回も講座の冒頭、岐阜県博物館の長野さんに、古民家の解説をして頂きました
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