個性あふれるむし達が生まれました!【みやま保育園 お山のクラフト教室】

9月の終わりに、山県市のみやま保育園で、年長さん達と「むし作り」を行いました。

今回の工作で使った木は「コシアブラ」と呼ばれる木です。
ぴょーっと伸びた茎の先に、5枚の葉っぱが付いているように見えるのが特徴ですが、この5枚の葉っぱのまとまりで「1枚の葉っぱ」として数えます。新芽はてんぷらにして食べると美味しいので、山菜の木としても知られています。

今回の材料に選んだコシアブラ。ナイフワークで使う分には、とても柔らかくて削りやすい木なので、カブトムシやクワガタなど、ちょっと大きい作品を子ども達と作りたいときにはぴったしです。

これがコシアブラの葉っぱだよ

これがコシアブラの葉っぱだよ

むし作りは最初に体になる部分を、木の枝を半分に割って作ります。
むしの体は、枝の半分があれば作れるので、2人1組になって木の枝を割りました。
ちなみに、子ども達が木の枝を割るのに使っている「マレット」や「くさび」は、保育園の先生方が研修会で作った、自作の道具です。

先生が作ったマレットで木の枝を割ります

先生が作ったマレットで木の枝を割ります

木の枝を割ったら、クラフト教室の先生、かのちゃんから、むしの作り方を教えてもらいます。
クラフト教室の時の子ども達は、ちょっと集中力も高めです。みんなかのちゃんの手元をしっかりと見ながら、説明を聞いています。

クラフト教室では子ども達も集中してお話を聞いています

クラフト教室では子ども達も集中してお話を聞いています

むし作りは、決まった形を全員が作るのではなく、それぞれに考える、オリジナルのむしをみんなで作ります。見本を参考にしたり、自分のアイデアを決めたら、さっそく自分のむし作りがスタートです。

ナイフを使ってむしの頭を削っていきます

ナイフを使ってむしの頭を削っていきます

丸く削るちょっと難しいナイフワークを上手にできている子もいました

丸く削るちょっと難しいナイフワークを上手にできている子もいました

自分の作業に集中して取り組む様子が見られます

自分の作業に集中して取り組む様子が見られます

枝の先端をナイフで削りながら形を作っていきます。樹皮の部分を削って、羽根の模様を作る子や、むしの背中に水玉模様を作って、テントウムシを作る子ども達もいました。

1つ1つ丁寧に皮を削って模様にしました

先生に教わりながら丁寧に木の皮を削って模様にしました

むしの体の形が作れたら、ノコギリで長さを切ります

お友達と協力して、ノコギリで長さを切ります

思い思いのかたちをイメージしながら、樹皮をけずって模様をつける子。木の皮をぜんぶ削って仕上げる子。それぞれにむしの形ができ上がってきたところで、ノコギリでむしの体の長さを切り出しました。

むしの足やひげ(触角)を作っていきます

むしの足やひげ(触角)を作っていきます

次はむしの足になる木の枝を、ちょっと大きな剪定鋏を使って切っていきました。
かぶと虫やクワガタなど、むしにツノを付けたい子は、体にドリルで穴を開けて、そこに枝を指してむしの体を組み立てていきます。

むしの足を全部切り終えた子から、木の輪切りの上にボンドを塗って、足と体を組み立てていきました。

輪切りの上に、足を並べてボンドでくっつけます

輪切りの上に、足を並べてボンドでくっつけます

足の上にもボンドを塗って、体も接着したら・・完成!

足の上にもボンドを塗って、体も接着したら・・完成!

完成したむし達を、ボンドが乾く間、山から採ってきたサカキやヒサカキ、アラカシなどの葉っぱの上に並べて、飾ってみました!

今回、子ども達が作ったむしの中には、ヘラクレスオオカブトや、リアルな形を表現したムカデなどもありました。1つ1つの作品に、子ども達の個性とこだわりの詰まった、素敵なむし達が完成しました。

この日の体験では、比較的やわらかくて削りやすい、コシアブラの木を使ったということもあったのですが、子ども達が、とても上手に木を削りながら、作品作りに没頭していた様子が印象的でした。
前回のこま作りもそうだったのですが、クラフト教室での子ども達は、とても集中してお話を聞いたり、作業に取り組んだりする姿が見られます。ちょっと緊張している部分もあるのかもしれませんが、子ども達の真剣な顔をしながら取り組む様子は、とても良い時間だなと感じます。

次回は10月20日、秋らしいアイテム作りをしてみたいと思います。
どうぞ、お楽しみに!

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