現在、関市の岐阜県百年公園に足を運んで頂くと、木の枝を削って作られた可愛らしいナイフクラフトが野外展示されています。自分も関わらせて頂いたこのクラフト展示について、ご紹介したいと思います。

公園の木の枝から作られた森の生き物(ナイフクラフト)たち
昨年、関市の岐阜県百年公園をフィールドに「森学び・アートワークショップ」というイベントを開催しました。この企画は、5月23日から始まる全国都市緑化フェアぎふ(ぎふグリーンライフフェスティバル2025)に先駆けて、市民参加型で開催されたワークショップです。
企画としては、一般の広い世代の方に、公園の森や自然、里山について知ってもらうこと。また、自分達で里山整備を行い、そこで切った森の木を使ったクラフト作りを通じて、より深く身近な自然を感じてもらおうという目的で企画を考えていきました。

森学びワークショップでのごりさん(左)とバイソン(右)
この企画の「森学び」のパートを当時アカデミー2年生だった林業専攻のバイソンやごりさんに担当してもらいました。クラフトパートは木工専攻の卒業生のかのちゃん。また、普段、保育園でのナイフ教室で一緒に活動をしている山県市の保育士さん達などが指導にあたり、虫やお花、動物などを作るナイフクラフトを楽しんでもらいました。この時作った作品が、現在、岐阜県百年公園のリニューアルされた芝生広場で展示されています。

ナイフの使い方を説明するかのちゃん。後ろには山県市の保育士さん達も
岐阜県百年公園に北駐車場から入っていくと、現在正面中央に大きな丸太のモニュメントが設置されているのが目に入ります。その周囲に点在するように、5つの展示台が設置されています。こちらの展示台は、昨年、公園内の管理整備で切られたヤマザクラを譲って頂き、アカデミーの簡易製材機で製材、加工して製作したものです。

モニュメント「森のスピーカー」と右手前にあるのが展示台

園内で伐られたヤマザクラで作った展示台

イベント参加者が作った動物たち

子どもから大人まで、多くの方に作品を作ってもらいました
普段、何気なく通り過ぎる公園の樹木も、放置してしまえば荒れた自然に返ってしまいます。一昔前とは生活の様式も異なり、かつてのような薪炭林として扱うのは現実的ではありませんが、身近な公園の森が自然に触れる体験や学びの場として、地元の人にとって有用な森=新しい里山となっていったら良いなと思います。

解説ボードも設置して頂いています
岐阜県百年公園のクラフト展示は、ぎふグリーンライフフェスティバル2025の会期中(4/23~6/15まで)芝生広場で行われています。おりしも、公園内にある岐阜県博物館ではアカデミーの柳沢先生も協力されている企画展「雑草とよばないで」を開催中です。そちらも合わせて、どうぞ足をお運び頂けたらと思います!

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