年長さん最後のナイフワークは鉛筆を「みやま保育園 お山のクラフト教室」

2月のお山のクラフト教室は、鉛筆削りにチャレンジをしました。

年長さんの活動はこの日が最後。春から小学校に行くみんなが、鉛筆削りができるようになってもらえたら良いな・・と、そんなプログラムを行いました。

2月のクラフト教室はえんぴつ削り

まず最初に、みんなに配ったのは、いつものクラフト教室と比べると半分くらいの太さの「ヤブツバキ」と「ヤマザクラ」の細い枝。この枝を使って、鉛筆の削り方を練習するところからスタートしました。

今までのクラフト教室では、2センチくらいの太さの枝を削っていくため、腕や体の力をしっかりナイフに伝えて「トン!ストン!」という音をを立てながら木を削る、いわゆるパワーグリップというナイフワークでした。対して、鉛筆削りは指先の力を繊細に使って「ショリ・・ショリ・・」と、少しずつ少しずつ、丁寧に丁寧に形を整えていくような削り方になります。

鉛筆の削り方を教わります

この「えんぴつ削り」の木の削り方は右手と左手の親指、2つの親指が協力しながら削っていきます。手袋をしてしまうと指先がモコモコしてナイフコントロールが難しくなってしまうため、この日は初めて手袋を外すことにしました。そして「気を付けて削っていこうね」と声をかけて、作業をスタートしました。

いつもとは違うけずり方

まず最初、普段とは違う枝の持ち方。木の削り方に困惑している子もいました。
それでも、少しずつ「枝を持つ位置はテープを巻いているところ」「親指はナイフの背中」・・と1つ1つ確認しながら。うまくいかないところは先生に教えてもらいながら、枝の先を先細りに削っていきました。

ノコギリで枝をカット

だいたいみんなが枝の先を削れたところで、枝先をノコギリで切り落とし、金具を付けて、削った枝をキーホルダーにしました。
鉛筆の芯になる部分は好みの色のペンやスタンプ台を使い、ちょんちょん、、と色を付けました。金具はとても小さいパーツだったので、みんな最初は「できない!」と叫んでいましたが、取り付け方を1から教えてもらい「10回チャレンジしてもダメだったら持って来てね」と伝えると、みんな自分できちんと金具を取り付けることができていました。

鉛筆キーホルダー

全員完成!鉛筆キーホルダー

そして、次はいよいよ、本物のえんぴつ削りです!

文房具の鉛筆は、実はとても削りやすい柔らかい木を使って作られています。最初に削った枝との違いを感じながら、さくさくさく・・っと、あっという間に削ってしまう子。慎重に慎重に、ていねいに削っていく子。みんなそれぞれのペースで、削り上がった鉛筆の形も個性いろいろな、初めて削った鉛筆が出来上がりました。

本物の鉛筆削り

丁寧に削っていきます

この日は、試し書き用の紙を持ってきたので、それを渡すと、もうみんな夢中になって、自分の削った鉛筆を使い、自分の好きなものの絵を描いたり、字を描いたり。中には、まえのさんとかのちゃんにお手紙を書いてくれた子達もいました。

鉛筆で絵を描く子ども達

上手に削れました

もらったお手紙

この日が年長さんたちの最後のクラフト教室でしたが、この日も自分で最後まで頑張る姿。自分の力で最後までやり遂げて、自分の作ったものをとても満足げに眺める姿がたくさん見られました。

実は今回、普段と違う枝の持ち方、普段と違うナイフの使い方をするのに夢中になって、無意識のうちに刃の根元部分を掴んでしまい、ナイフを持つ手の人差し指を切ってしまう子が複数いました。ナイフの刃は「押し当てた部分で刃をスライドさせることで切れる仕組み」なので、刃を手で掴んでも、深く切れることはありません。それでも、以前だったらケガや血が出ることに意気消沈してもおかしくなかった子ども達が、絆創膏をしてもらったら、すぐ作業に戻って黙々と(手を切る前より、注意深い削り方で)鉛筆を削る様子に、子ども達の成長とたくましさを感じました。

ケガをしても頑張った成果

本来、指導者である私達の口から「ケガをすることも学びになる」というようなことは言うべきではないと思っています。でも、この日の子ども達を見たとき、子ども達は1年間の経験を通して「刃物の危険」と「ケガをした時の対応」、そのケガが心配するほど「大きいケガ」なのか、心配の無い「小さなケガ」なのかを感覚的に理解するようになったようです。そして、失敗しても、再びチャレンジすることができる心の強さも育ってきたように感じました。

年長さんの保育園でのクラフト教室は、毎回子ども達の成長を目の当たりにできる、とても楽しい時間でした。今回で最後になりますが、またどこかの機会で、一緒にいろんな道具を使ったもの作りを楽しめたら良いなと思います。1年間、どうもありがとうございました。

岐阜県立森林文化アカデミー
前野 健、丹羽かのこ

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