年長さん1回目のお山のクラフト教室はキーホルダー作りから

5月28日、みやま保育園の年長さん達と一緒に、第1回目の『お山のクラフト教室』を開催しました。

年長さんとの活動は(以前にちょっと、お兄さん・お姉さんの活動を見てもらいましたが)この日が初めて。朝、お遊戯室に集まった子ども達はちょっと静かで緊張した顔をしていました。それでも「おはようございます!」と声をかけると、みんな大きな声であいさつを返してくれました。

「まさかりどんがさあたいへん」の読み聞かせ

「まさかりどんがさあたいへん」の読み聞かせ

活動の最初は、絵本の読み聞かせから始めました。
読んだ本は「まさかりどんがさあたいへん」という絵本です。
このお話は、いろんな道具たちが次々と登場しては、大きな木やあれやこれやの材料を工作していくのが楽しいお話です。ちょっと長めのお話でしたが、いろんな道具たちが、つぎつぎ現れる様子を、子ども達は「あの道具知ってる!」と楽しそうに見ていました。

この絵本を持って来たのは、子ども達にこれから使う道具って、すごいものなんだよ。道具を使うと、いろんなものが作れるんだよということを知ってもらいたかったからです。絵本を読んで気持ちの準備ができたところで、いよいよ工作を始めていきました。

ナイフで木を削る

まず最初に使ったのは、木を削るナイフです。
ケガをしないように、最初に手袋※を両手にはめて、ナイフや道具を使うときの3つのお約束のお話をしました。(※耐切創の子ども用の手袋を使用しました)

1つ
利き手の人差し指をピンと立てて、腕をぐるっとまわしても、お隣さんと指がぶつからない距離で作業をすること

2つ
道具は使い終わったら、必ず道具のお家(ケース)に戻すこと

3つ
道具を使うときは、ゆっくりとうごくこと

3つのお約束の確認をして、先生のお手本を見ながらナイフの使い方を教えてもらったら、いよいよ木の枝をナイフで削っていきます。

木を削っていきます

シュッ カリ、 コン、コン・・

いざ、自分の手でナイフと枝を持ち、木を削ってみると、最初はなかなか難しく、思ったように削れている子は少数でした。それでも、根気よく、少しずつ少しずつ削っていくと、シュル、シュルッ!っと、きれいな木の削り肌が見えてきました!

先生に手をそえてもらいながらの作業

慣れない作業に集中して取り組んで、子ども達がちょっと疲れてきたかな・・?というタイミングで休憩を挟みながら、削り方のヒントを伝えると、みんな「もうひと頑張り!」と、めげずに続けて取り組む姿が見られました。

この日の体験は「道具に慣れること」と「削ること自体を楽しむこと」に重点を置いています。
木の枝の節が飛び出したところなど、ナイフで削るのが技術的に難しいところは、先生達に手をそえてもらったり、「じょうずだね!いい感じだね!」と励まされながら、子ども達は手に持った1本の木の枝を、みんなそれぞれに、納得いくまで削ることができました。

徐々に上手に削れるようになってきます

この日の工作の材料に使ったのはクワの木の枝でした。
ちょうど今の時期は、紫に色付いた実を付けている木です。
「みんなの住んでいるところの身近なところにも生えているし、木の実は食べられるんだよ」というお話をすると、興味を惹かれている子もいましたので、どこかに生えていないか探してみると楽しいかもしれません。

ノコギリは協力しながら

そんなお話も交えつつ、ノコギリで木の枝を切って、手回しドリルで穴あけをして・・お友達同士で協力しながら、子ども達のペースに合わせて作業を進めていきました。

ドリルで穴あけ

木くずを息で吹き飛ばします

道具を使った作業が終わったら、色鉛筆で色塗りをして、好きな色のゴムを穴に通して、素敵な枝のキーホルダーが完成しました!

作品ができあがると子ども達はホッとしたのか、朝の緊張した表情は消えていて、みんな笑顔ではしゃぎまわる姿が見れました。
半数くらいの子が完成したくらいのところで、早く完成した子ども達はお掃除をしたり、手分けして使った道具の片付けを始めました。

出来上がったキーホルダーに色塗り

完成!

複雑な形も根気よく削る子も

ぐるんぐるん!

お掃除お片付け

みんなそれぞれに、道具の使い方に試行錯誤や悪戦苦闘しながら作り上げた作品を、大切そうにぎゅっと手に持って、お掃除やお片付けをしていたのが印象的でした。

6月もまた、道具を使ったもの作りを楽しみましょう!

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