6月20日(木)に、山県市のみやま保育園で年長児さんのナイフ教室を行いました。
この活動は、月に1度、みやま保育園で実施しています。自然の枝木を材料に、ノコギリやナイフ、手回しドリルといった色々な道具を使ってもの作りを楽しんでいます。
今回取り組んだのは、こんな感じの「小枝のどうぶつ」です。
転がらないように枝の側面を平らに削り、枝先を細くナイフで削って、どうぶつの顔を作りました。耳が短いとネコになったり、長ければうさぎになります。耳の材料は、子ども達が枝を削った際にでた、木のかけらを飾り付けに使っています。
この日、材料に用意したのは、赤茶色の樹皮に点々模様のついたサクラの枝と、白とグレーのまだら模様のタカノツメの枝。子ども達に好きな枝を選んでもらい、製作が始まりました。
まずは4か所に分かれて、枝を割る作業から。
このステップでは、最初に枝の上からナイフを叩きこんで「切り口」を作ります。次に、ナイフで作った切り口に「クサビ」をあてがって、さらに上からマレットで叩きます。すると枝の側面が割れて、平らな面ができるという流れです。
ちなみに、この子ども達が使っているマレット(木槌)は、園の先生たちが作りました。事前に先生方を対象に行った、ナイフワークの研修会で、このマレットを作ったのです。子ども達と道具を使った活動をするにあたり、先生方にも、色々な道具の使い方を体験してもらったり、道具を作ってもらったり、そんな事前準備をして、この木育ナイフ教室は行っています。
枝の側面を割ることができたら、次はナイフワークです。割った部分を平らに削り、その後に、どうぶつの顔になる部分を先細りに削っていきます。
今回は「先を細く削る」という作業では、みんな最初はなかなかうまく形にできず、悪戦苦闘する姿が見られました。中には集中力が途切れてきてしまう子達も・・。そんなときは「じゃあ、ペンで色を塗ったところをまずは削ってみよう」と促したり、「じゃあ、今日はもう1つの削り方を教えるね」と、新しい削り方に取り組んだり。そうやって、少しずつ、時間をかけながらですが、黙々と削り続けていると、次第に子ども達の木を削る音が「シュル!」「コン!」っと、切れ味の良い音に変わっていきました。
お友達に押さえてもらいながら、ノコギリで長さを切って。鉛筆で下書きしたどうぶつの顔を、ペンでなぞったら、さっきまでただの枝だったものが、どうぶつになってきました!
このあたりからは、子ども達も「できた!」と興奮気味。「いやいや、まだお耳が無いよ。削った木でお耳を付けよう」と促すと、みんな一様にイメージに合う耳探しに夢中になっていました。
どうぶつの耳はボンドでくっつけて、しばらくは乾くまでそっとしておきます。(でも、子ども達は触りたくてしょうがないので、ここでも「まだ触っちゃダメー!」と言い聞かせるのに大変でした)
その間にぱちりと記念写真。
ナイフ教室どうだった?と聞いてみると「楽しかった!」「次も楽しみ!」という声がたくさん返ってきました。次回、7月のナイフ教室でも、楽しい作品作りにチャレンジしましょう。
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