ナイフワークのための道具作り【みやま保育園10月の木育ナイフ教室】

みやま保育園、10月のナイフ教室ではナイフを使うのはちょっとお休みにして、これからのナイフ教室で使っていく道具「削り台」と「コイノボリスツール」をみんなで作りました!

みんなでナイフワークの道具作り

みんなでナイフワークの道具作り

ナイフ教室の活動はもの作りを通じて木のことを知ったり、道具の使い方を知ることも目的ですが、身近なものがどうやって作られているかを知ることや、物を大切にする気持ちなども育ててもらいたいなと思っています。

今回、ナイフ教室で使うための道具、削り台や作業椅子(コイノボリスツール)を新調することになり、であれば、この道具作りの体験を通じて、子ども達に何らかのことをそれぞれに感じたり学んだりしてもらいたいと考えました。

最初に削り台の組立て方を説明します

最初に削り台の組立て方を説明します

この日、子ども達の目の前に並んだ普段は見ない工具やネジ。そしてバラバラ状態の削り台のパーツたち。削り台はいつものナイフ教室で使っているのと同じものですが、最初はパーツを見ても、それがいつもの削り台とはなかなかつながりません。1つ1つ手順を追って作業を見てもらい、削り台の形が組み立てられた瞬間、頭の中でつながった様子で子ども達から喚声が上がりました。

次は自分たちで作業をやってみます

次はいよいよ自分たちで作業をする番です

使う道具はドライバードリル、クランプ、ネジに手回しのドライバーです。
ドライバーは普段のナイフ教室で使う手回しドリルに似た物ですが、他は初めて使うものばかりです。

パーツの向きを間違えて組み立ててしまうと使えない削り台になってしまうため、みんな行程ごとに確認し合いながら、役割分担をして作業を進めていきます。2人1組で作業を進めていると、ネジ1本ごとに交代しながら作業を進めるグループもあれば、効率重視で1台作るごとに作業を交代するグループ。気持ちが先走って焦って作業をしてしまう子もいれば、慎重に進めていく子。キチンとお友達のサポートまで頑張ってくれる子。みんなそれぞれに作業の仕方に性格が出ていて、見ていてとても楽しい作業になりました。

真っ直ぐネジを締めていきます

真っ直ぐネジを締めていきます

慣れてくると1人でドリルを使う子も

慣れてくると1人でドリルを使う子も(電動工具の時は巻き込み防止のために手袋を外します)

作業の進め方にはそれぞれ個性が出てきます

作業の進め方には、子ども達の個性が出てきます

コイノボリスツールの方は、組立てが終わった椅子を紙やすりで磨いて、カドを丸く仕上げました。

並行してスツールを紙やすりで磨きます

並行してスツールを紙やすりで磨きます

椅子の側面から底の方まで磨いて仕上げます

椅子の側面から底の方まで磨いて仕上げます

完成した椅子と削り台と記念写真

完成した椅子と削り台と記念写真

この日の作業は2つのチームに分かれて行いました。途中で削り台チームとスツールチームで作業を交代して、全員が削り台の組立てとスツールの仕上げ磨きを体験しました。今日の作業をふり返って、どうだった?と聞いてみると、口々に「楽しかった!」という感想が出てきました。これから先、自分たちで作った道具を使っていく中で、子ども達の心の成長が見れたら良いなと思います。

今回の活動に先立っては、先生方に時間の調整をして頂き、道具の使い方の研修も兼ねたスツールの組立て作業をして頂きました。この事前の研修があったおかげで、電動工具を使った子ども達の活動も安心して実施することができました。

みやま保育園の木育ナイフ教室は、こうした先生方の協力にも支えられて実施することができています。皆さんのご期待に応えられるよう、また来月の活動も子ども達と楽しく学べる企画を考えたいと思います!

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