11月のみやま保育園のナイフ教室では、クリスマスに向けてサンタクロースを作りました!
朝1番に、お遊戯室に集まった子ども達は元気いっぱい。「今日は何を作るか知っている?」と聞いてみると「サンタクロース!」と大きな声が返ってきました。数日前に先生達が練習のために作った作品を見て、とても楽しみにしていたようです。
今回のナイフ教室から「作業椅子」や「削り台」は、子ども達が10月に作ったものを使いました。
以前は道具の数がギリギリで、ナイフ作業とノコギリとで作業を分けたりしながら進めていたのですが、今回からは、みんな一緒に削り台を使ったナイフワークができるようになりました。
サンタクロースは木の樹皮(じゅひ)を削って「おヒゲ」を作ります。ここは慎重に削らないと、お顔のよくわからないサンタクロースになってしまうこともあります。子ども達には「今日はゆっくりと、ていねいにナイフで削ろうね!」と意識付けしながら、作業を進めていきました。
おヒゲが作れたら、今度はノコギリで顔のかたちを作っていきます。
ノコギリで枝を切るときは、枝をしっかりと押さえて、動かなくすることが大切です。この作業は、お友達と協力しながら、木を押さえる子。ノコギリを挽く子。それぞれ声を掛け合いながら、慎重に作業を進めていきました。
サンタクロースのお顔は、ナイフの先端で少しずつ、やさしく削り落とします。そうしないと、お顔を超えて帽子の部分ごと削り落としてしまうからです。力を込めて削るのに慣れた子は、これが難しく、ちょっと苦戦しているようでしたが、「やさしくちょこ、ちょこ、と削ると良いよ」と声をかけると、少しずつ削り方を調整しながらサンタクロースのお顔を作っていました。
お顔ができたら、最後は帽子を作っていきます。
サンタクロースの帽子はとんがり帽子なので、この日の作業の中では、1番たくさん木を削らなければいけない部分です。いつも、この行程になると「つかれた!」「かたい!」という弱音が出がちになるのですが、みんなのナイフ技術が上がってきたのと、サンタクロースの材料に選んだコシアブラの木が柔らかい木であったこともあって、みんな根気よく「トン♪」「ストン♪」という、小気味の良い音を立てながら、上手にサンタクロースの帽子を作っていくことができました。
最後は、色鉛筆でサンタクロースのお顔を描きこみ、赤色のミルクペイントで帽子の色を塗りました。
そうしてできあがったのが、こちらのサンタクロースたち!
みんなそれぞれに、思い思いの形をしたサンタクロースが完成しました。
ナイフ教室の活動を進めていく中で、子ども達の道具を使う技術は少しずつ、確実に上達をしていっています。今回の活動の中では、もの作りの経験を重ねていく中で、子ども達が「自分たちの手で作ることができる」という、自信のようなものが育ってきているように感じました。
作品ができて満足している子。思ったような形を作り出せず、悪戦苦闘している子。それぞれに、いろんな思いを持ちながら、子ども達はもの作りに取り組んでいます。それでも、「いやだ」「やりたくない」という声は今まで上がってくることはありません。子ども達はもの作りを通して、いろんなことを感じながら、体験から学んでいるんだと思います。
今年最後の12月のナイフ教室は何を作るか、まだ未定ですが、作って楽しめるものができたら良いなと思っています。次回もお楽しみに!
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