昨日はぎふ清流里山公園で開催された、e-kamonまるごと環境フェア2019に可茂森林組合さんのブースを使わせてもらい、木のおもちゃと工作のワークショップをしてきました。
当初は終日の出展予定だったのですが、前日より強い雨予報が出ており、当日もやはり雨が降ったりやんだり。朝の段階で「今日は昼まで」と出展時間が短くなることが決まりました。そんなこんなで、ブースを準備してイベントが始まっても人が全然来ず、今日のお客さんは公園を散歩している犬だけかなー・・なんて思っていたのですが。フタを開けてみたら晴天の昨年以上に盛況で終わったイベントになりました。
現在、森林文化アカデミーは美濃加茂市と連携協定を結んでいます
このイベントの元々の出展理由はアカデミーと美濃加茂市の連携協定に端を発しています。現在美濃加茂市では里山千年構想をかかげて、里山再生に取り組んでいます。現在アカデミーでは各専攻分野の得意分野を活かしながら美濃加茂市と連携事業を行っています。そのうちの1つが、自分が取り組んでいるアベマキのおもちゃ開発です。
アベマキのおもちゃ開発のための出展
アベマキはドングリの生る落葉樹で、美濃加茂市内の山に多く生えている木です。美濃加茂市では、このアベマキ材の有効活用のために小学校の学習机に加工するなど様々な取り組みをしています。アベマキのおもちゃ開発は昨年度より始まった新しい事業で、木工専攻の教員、学生が協力しておもちゃの開発・製作を行っています。環境フェアでは、おもちゃの要望調査や試作品のモニター、里山材の普及などを目的にブースを借りて昨年から出展しています。
里山の木っ端で作る工作ワークショップ
今回のブース出展では、実際に美濃加茂の里山で伐採した「ソヨゴ」「エンジュ」「アベマキ」の3種類を用意して、ボンドで貼り付ける工作体験をしてもらいました。
実際に木を手に取りながら材料探しをしていると、白い木、黒い木、赤茶色の木、まだら模様の木・・と、それぞれの個性に目が行きます。今回であれば、ソヨゴは白っぽく、エンジュは黒っぽく、アベマキは赤茶だったりまだら模様だったり。参加者に木の違いを説明すると、とても興味を持ってもらえました。
とにかくかわいい作品が生まれる木っ端工作
前にも少し話題にしたことがありますが、この木っ端工作は可愛い作品がたくさん生まれます。
今回も、数点の作品サンプルを持って行ったところ、出展者のおじさま方のハートをガっとつかむことができました。自分含めオジサンたちで「こういうのはセンスのある子どもが得意なんだよなー」とか言いながらお互いに「あ、それいいなー」「へたくそだなーでも、かわいいな!」とやいのやいのと作っていたら、それらの作品を見た女子中学生グループが「超かわいいー」と言って参加してくれて、その後は最後まで人の流れが途切れることない盛況ぶりでした。雨でブース前の道なんてほとんど誰も歩いていないのに・・
おもちゃのモニターもちょっとしました
今回はあまり準備ができなかったため、あまり前面には出していませんでしたが、昨年度につくった積み木や、今年度製作中の試作品を来場者に見てもらったり遊んでもらったりもしました。ちなみにこの積み木は、みのかも健康の森の管理棟「みのかもりの家」に行くと、他のアベマキおもちゃと一緒に自由に遊ぶことができます。
たくさんのご参加ありがとうございました
半日のみの出展になってしまいましたが、多数の方に里山の木に触れてもらい有意義なイベントだったと思います。最後、天気の都合でお断りしたお客様には申し訳ありませんでしたが、またの機会がありましたら是非遊びに来て頂ければと思います。
引き続き、アベマキもとい里山の木のおもちゃ作り頑張って進めていきます!
コメント