【動画】サンタクロースの作り方 おとなと子どもの里山ナイフ教室

You Tubeにサンタクロースを作る動画をアップしました。

この動画は、おとなと子どもの里山ナイフ教室でのサンタクロースの作り方を紹介しています。

おとなと子どもの里山ナイフ教室は、だいたい年長児くらいから大人までを対象に、だれもが一緒に楽しめるナイフワークの研究と普及を目的に行っている活動です。なので、動画で使われているナイフワークもかなりやさしいものでまとまっています。

でもご注意ください!

この動画は多くの方にナイフクラフトを手軽に身近に楽しんでもらう意図で公開していますが、まったくの初心者の方が、この動画だけを頼りに見様見真似でチャレンジした場合に、知らずうちに危険な作業をしてしまい思わぬ大ケガをする可能性もあります。ナイフワークを始めるときには、まずは1度、安全面と技術的な指導を受けることをお勧めします。

動画の概要欄と、この記事の下の方にナイフワークの体験ができる場所、問い合わせ先をご紹介しています。また、毎年3月には森林文化アカデミー(morinos)で、子どものナイフワークの勉強会も開催しています。この勉強会には全国から参加者が集まる会となっていますので、お問い合わせ頂ければ地方でナイフワークの指導ができる方をご紹介することも可能です。

サンタクロースの作り方

  1. 木のえだの樹皮をけずって、サンタの「おひげ」をつくります
  2. えだの先を先細りにけずって、サンタの「ぼうし」をつくります
  3. ぼうしの下(おでこのライン)にノコギリで浅く、「切りこみ」を入れます
  4. 3の切りこみのラインに向かって削りこみ、サンタの「かお」をつくります
  5. 絵の具や色鉛筆でぼうしの色をぬって、お顔を描きこんだら完成です

必要な道具

  • ナイフ
  • 削り台(まな板でOK)
  • ノコギリ
  • 色をぬるもの(絵の具や色鉛筆)

今回の動画では、ナイフはボーカー社のキッズナイフを使っています。こちらは最近、関市の山秀さんが扱い始めた子ども向けのアウトドアナイフです。近年のナイフ業界では鋼材の高騰やラインナップの縮小に伴って、どこのメーカーも「これ!」と言える子ども向けナイフが少なくなっていたのですが、ここにきて新商品が出てきたことは嬉しいニュースです。カービング専用ナイフでは無いのですが、自分の手で砥いでみたり、クッキングやクラフトなどあれこれ体験的に使う最初の1本には良いサイズ、仕様のナイフだと思います。「これで無いとサンタを作れない」というわけでは無いので、家にあるなら学校で買った小刀でもOKです。

削り台はナイフ教室の時には専用のものを用意しているのですが、自宅で作業するのであれば「まな板」でOKです。枝を置いた時に滑らないよう、滑り止めマットなどを下に敷いて作業すると良いと思います。

ノコギリはシルキーのポケットボーイ細目130がコンパクトで引きも軽いので気に入っていますが、森の中で携帯するような使い方で無ければ、ワンサイズ大きい170にしても良いでしょう。一般的な両刃ノコギリは剪定鋸よりも刃が薄く繊細な使い方が求められるため、枝木を使う木工にはおススメしていません。

使った道具

材料は?

身近に剪定枝が手に入る環境なら、それを分けてもらいましょう。ご近所のお宅や公園や公共施設、道路工事などで剪定作業をしている場面に遭遇したら材料ゲットのチャンスです。作業の合間をみて「分けてもらえませんか?」と声をかけてみると、意外と気軽に分けてもらえることも多いです。枯れ木や腐食した木は不意に折れたりして危険なので使わないようにして下さい。

削りやすい木、削りにくい木はありますが、この樹種じゃないとダメということはありません(ただしかぶれやすいウルシやハゼノキには注意しましょう)。切りたてであるほど、木は柔らかく削りやすいです。間違っても私有地に生えている木を勝手に切らないように・・・。地域の森林組合に「ヒノキの枝を分けて欲しい」と頼んでみても良いと思います。ヒノキは日本各地に植樹されていますし、古来より建築の優良材として使われてきた削りやすい木です。

動画ではたまたま授業で伐ったブナの枝が手に入ったのでブナを削っています(あまり里山の木という樹種ではありませんが)。樹種としては固めの木ですね。

これからも動画をアップしていく予定です

これからも子どものナイフワークや初心者の方を対象にしたナイフワークの裾野を広げる活動の1つとして、動画のアップは続けていきたいと思います。それに合わせて、自身の研鑽も深めていけたらと思っています。

余談・・・

今回の動画は、ひたすらナイフワークを「見て」学ぶ動画です。そのため動画では一切の解説はしていません。実はこの動画を撮る前に、かなり丁寧に解説を入れたしゃべくり動画も撮っているのですが、動画で伝えられる「言葉の説明」は、どうしても伝える側と受け手側との齟齬が起きるような気がしました。どちらが良いという話では無いかもしれないのですが、言葉に引っ張られるよりも、手の動きや位置など、実際に自分の手を動かしてみることや「真似てみる」ところから学んでもらう方が良いように考えました。けしてカメラの前で喋る自分を見ていて耐えられなくなった‥とかでは無いです。

ナイフワークの体験や指導を受けられる場所

https://www.forest.ac.jp/
岐阜県立森林文化アカデミーでは、地域の森や里山をフィールドに子どものナイフワークを指導・普及できる人材の育成を行っています。

https://morinos.net/
森林文化アカデミーの学内にある森林総合教育センター(通称morinos)では、ナイフクラフトの体験講座やスキルアップ講座を定期的に開催しています。

https://www.greenwoodwork.jp/
グリーンウッドワーク協会では、様々な生活の道具を手作りする生木の木工=グリーンウッドワークを活動の軸に、多種の講座、ワークショップを行っています。全国に講師が出張して行う講座も多数開催しています。

https://gwwlab.com/
グリーンウッドワーク・ラボは、多様な作り手が所属して、ぎふ木遊館のスプーンクラブや地域の学校授業と連携した木工プログラムの実施、指導者向けの講座を開催しています。

https://www.instagram.com/morinoteshigotoya_minomushi/
森のてしごとや みのむしは、宮城県(仙台市)を拠点に子どものナイフワークの活動を行っています。保育園児や小学生を対象にしたナイフ教室を開催しています。

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