今年度も「おとなと子どもの里山ナイフ教室」が5月からスタートします。
このプログラムは今年で3年目になる大人から子どもまで、初心者を対象にしたナイフ教室です。
森の中をフィールドに、毎回月替わりのナイフクラフトを楽しみます!
1回目のアイテムは「お花」です。
みんなで山から伐り出した枝木を材料に、ナイフを使って1枚ずつ花びらを削っていきます。
丁寧に丁寧に、くるくるくるくる削っていくと、かわいいお花ができ上ります。
花びらを切り落とさないように削っていくのは、ちょっと難しいところもありますが、コツをつかむと楽しくなって何個も作りたくなるかわいらしいナイフクラフトです!
※おとなと子どもの里山ナイフ教室について、詳しくはこの記事の下の方をご覧ください。
イベントの概要とお申込み
森の木を削ってお花を作ろう
【日 程】5月25日(土)
【時 間】午前の部)10:00~12:00、午後の部)13:00~15:00
【場 所】旧宮川家住宅主屋前の東屋(関市 岐阜県百年公園内)
(地図)https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1-gb560QhXxHCumraSqNXKjw-7Dd8X4U&usp=sharing
上の地図(Googleマップ)のオレンジの「立ち木アイコン」で示す東屋(あずまや)が集合場所になります。
【参加費】1回1名 1500円(材料費、保険代金、レンタル道具代金)
【参加対象】年長児から大人まで(小学生以下の場合は保護者1名以上のご参加をお願いしています)
【講 師】前野 健(岐阜県立森林文化アカデミー 准教授)、丹羽茄野子(大人と子どもの里山ナイフ教室、ぎふ木育指導員)
【締め切りと定員】各回開催日の10日前、各回3組~・定員12名程度(1組4名まで)
※定員に満たない場合、募集期間を延長することがあります
※規定枠(3組のお申込み)が埋まった場合でも、人数の上限に空きがある場合はキャンセル待ちから追加受付を行います。
※キャンセル待ちでお申し込み頂いた場合は、キャンセルが出たタイミングでメールでご連絡いたします。
お申し込み
Googleフォームからお申し込み頂けます。
5月25日(土)午前の部(10時~12時)のキャンセル待ちお申し込みはこちらから
5月25日(土)午後枠(13時~15時)の予約申し込みはこちらから(5/19時点、まだ空きがあります)
※申し込み枠は、午前・午後、各3組(1組4名)までです。
3組目以後はキャンセル待ち申し込みになりますが、定員12名に満たない場合は追加で受付いたします。
お問い合わせ
ご不明な点については、下記フォームよりお問い合わせください。
24年度のスケジュール
※スケジュールは現時点(5/19)での内容になります。事情により日程、内容、会場を変更する場合があります。
- 5/25(土) ①森の木を削ってお花を作ろう(岐阜県百年公園)
- 6/16(日) ②森の木を削ってどうぶつを作ろう(岐阜県百年公園)
- 7/6(土) ③森の木を削って笛作り(岐阜県百年公園)
- 8/3(土) ④森の木を削って笛作り(未定)
- 8/4(日) ⑤森の木で作るミニカー(未定)
- 9/21(土) ⑥お楽しみプログラム(セラミックパークMINO)
- 10/26(土) ⑦お楽しみプログラム(岐阜県百年公園)
- 11/16(土) ⑧森の木を削ってサンタクロースを作ろう
- 2/1(土) ⑨けずりば(morinos)
- 2/15(土) ⑩けずりば(morinos)
おとなと子どもの里山ナイフ教室とは
森林文化アカデミーの木工専攻では、令和3年度から子どもを対象にしたナイフワークの実践、研究活動を始めました。特に保育園の年長児を対象に定期的な実践を重ねた研究成果は、当時クリエーター科学生であった髙橋久美子さんが課題研究成果としてまとめています。
この時の1年間の実践を通して、年長児達でもナイフを使った木工ができることがわかりました。また、子どもたちはナイフを使いながら葛藤や喜びを体験し、大きく成長していくことがわかりました。
2つの課題
今の社会では、危険やリスクを伴うものは、子ども達が触れることができないように遠ざけることで、子ども達を守ろうとしています。一方で、このやり方は、子ども達の学びや成長の機会を失っているのではないか?と危惧する声も聞かれ始めています。私たちが子ども達にナイフワークを教える活動を始めたとき、子どもに関わる方々から耳にしたのは「私たちも子どもに体験して欲しいのだけど、どう教えたら良いのかわからない・・」という声でした。
「ナイフ」は危険を伴う道具として、生活から遠ざけられたモノの代表とも言えます。近年では大人達も、この危険を伴う道具を「教える技術」を失ってきているように感じます。おとなと子どもの里山ナイフ教室は近年失われつつある、誰もが『刃物の使える場』であると同時に、『刃物の使い方を学べる場』となることを目指しています。
気軽にナイフを体験できる場所を広げたい!
私たちは「子ども達にナイフを使わせないといけないんだ!」という強い思いで活動しているわけではありません。ただ、子ども達にナイフを体験してもらいたいな・・モノ作りの楽しさを経験して欲しいな・・と考えたときに、気軽に安心して、技術や道具の相談や体験ができる場所が必要だと思うのです。少し前までは、生活の中で身近に触れられた道具や刃物。里山ナイフ教室は、そんなちょっと前の「普通」を身近にしていく場所を目指しています。
同時に、子ども達にナイフクラフトを教えたいな・・という大人の方や、ハードル低めの森遊びをしてみたいと考えている。そんな方にとっても、身近な森のフィールドを活用したナイフ教室は、入門編としておススメです。少ない道具で色々なもの作りのやりかたを「楽しみながら」学べるのも、このナイフ教室の特徴です。おとなと子どもの里山ナイフ教室は、グリーンウッドワークやブッシュクラフトなど、多様なナイフワークを参考にしながら、誰もが気軽に森で楽しめるようなプログラムを提案しています。
ナイフは楽しい!
ちょっと想像してみてください。身近な山に入り、木の枝をノコギリで切って、それをナイフで削ってみる。しだいに枝だったモノが姿を変えて、道具やおもちゃ、何かの作品に姿を変えていく体験。それは、とても原始的なモノ作り体験ですが「物が作られる瞬間」の全てを自分の手で体験することです。それって、とても非日常的で楽しそうだと思いませんか?(これが非日常になっていることも、現代社会の課題なのかもしれません)
この講座では、ナイフ、ノコギリ、手回しドリルの3つの道具を使ってモノ作りを行います。これだけの道具からでも、他にも枝や小径木から作った道具も使って工作を楽しみます。
森づくりをしながら、木を切り、木を使う体験学習
かつて人の暮らしは森と繋がっていました。しかし、今は人が森に関わらなくなっていったことで様々なことが森と街の双方に起こり始めています。
ナイフ教室で使う材料の採取は、放置されたかつての里山に入り、森の整備・間伐の作業として行います。里山ナイフ教室は、小さな小さな活動ですが、それでも毎月の活動を続けていく中で、確実に森は姿を変えていきます。いま、街に隣接している山や森にはどのような課題があるのか?そんな『身近な環境問題』について、難しく考えるのではなく、実際に森に入って、自分たちの手で森が里山に姿を変えていく姿を見ながら、それぞれに感じたことを持ち帰り考えてもらう。そんな体験学習的な側面もこの活動では意識的に盛り込んでいます。
この講座はナイフの入門講座です
この「おとなと子どもの里山ナイフ教室」は、年長児を対象に考えたやさしいナイフ技術をベースにしたプログラムです。大人向けには、ちょっと工夫のヒントを盛り込んでいるので、大人も子どもも一緒に楽しめる内容になっています。親子でご参加頂く場合でも、おとなも子どもも、それぞれに作品作りを楽しんでもらえます。ナイフって触ったことが無い。木工ってやったことが無い・・という方も、どうぞお気軽にご参加ください。おとな1人でのご参加も、仲良しのお友達やご家族と一緒のご参加も大歓迎です!一緒に森の中でのモノ作りを楽しみましょう!
過去の活動はmorinosの活動報告からご覧いただけます。(「おとなと子どもの里山ナイフ教室」で検索してください)
興味を惹かれましたら、ぜひ1度、ご参加ください!
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