昨年にウッドスタートのコーディネーターとして関わらせて頂いた香川県のまんのう町が地域おこし協力隊で木工、木育に関わる作り手の募集をしています。
香川県のまんのう町とは
まんのう町は、香川県の中部南側に位置し、讃岐山脈から丸亀平野へと広がる、香川県内第3位の面積を有する町です。町内には、弘法大師空海が修築したといわれる日本最大級のため池「満濃池」があり、平野部の稲作を支える水源としてのみならず、観光地としても四季折々の姿で人々を魅了しています。こういった、緑あふれる山々と、満濃池をはじめ土器川や金倉川など、水と緑に囲まれた美しい古き良き日本の景観を残す、今では数少ない地域です。
(地域おこし協力隊募集要項より)
自身がまんのう町を訪れた際に良いなと思ったのは、地元に住んでいたら川遊びが楽しめそうなロケーション 。夏には一面のひまわり畑が楽しめるのも特徴です。そして作り手目線では意外と多く広葉樹が植生している地元の山林。特に山桜は以前に多く植えたことがあり、今はそれらがモノ作りに使えるのではというくらいに育って来ています。
県庁所在地である高松市からは車で40分ほどでアクセスできます。車社会であるこの地域では、街へのアクセスも悪くないエリアです。
既存の施設を活用して木工、木育活動ができます
まんのう町には、木工機械がそろった「いきいき館」や、木工体験ができる「木のおもちゃ学校」があります。まったくのゼロからモノ作りの環境作りをするのに比べ、モノ作りのプロジェクトに取り組みやすい環境が整っています。例えば、山から小径木やタンコロをもらってきて、ここで自前で板に挽くことなども可能です。これらの施設を活用しながら、地域材の製品開発やワークショップの開発に取り組むことができます。
現在、木のおもちゃ学校の運営に関わられている濱田さんは実績のあるおもちゃデザイナーでもあります。まだスキル的に自信の無い人でも、先輩に師事しながら作り手としての実績を作り、スキルアップにもつなげることができます。
地元森林組合も協力的
以前にウッドスタートの地域材のおもちゃ作りでお世話になったのが地元の森林組合です。この地域の組合員さんには広葉樹の活用やモノ作りにも理解がある方がいらっしゃいます。作業路整備や支障木で切った広葉樹が倉庫の片隅で板に挽かれてストックしてあったり、自身が切られた材を使って様々な家具をあしらわれているのを見せて頂く機会がありました。地域材の活用といっても、なかなか林業家さんとの調整が難しかったりするケースもありますが、この地域には広葉樹も含めた地域材の活用に理解があります。
若手木工家が実績を作っていくには最適な環境
木工の勉強をして、これから独立を検討している若手木工家にとっては、なかなか1からの起業というのはハードルが高いことです。また、独立したからといって、それがやりがいのある仕事につながるかはわかりません。
地域と関わりながら、地域の材でモノ作りをし、ビジネス化していくというのは、それほど簡単なことではありません。ただ一方で、地域おこし協力隊という関わり方をすることで、行政や地域団体から支援をしてもらいながら、ビジネス化を試行できるというのは作り手として得難いメリットです。これらについては以前にも1度話題にしていますが、木工、木育の仕事は増えているとはいえ貴重です。
興味を引かれたらまんのう町ウェブサイトへ
この地域おこし協力隊の募集はまんのう町ウェブサイトから受付をしています。ご興味を引かれましたら、下記ウェブサイトから要項をご確認ください。
※応募受付は令和2年2月28日まで
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