【動画】キノコ人形の作り方 おとなと子どもの里山ナイフ教室

YouTubeにキノコ人形の作り方をアップしました。

この動画は、おとなと子どもの里山ナイフ教室でのキノコ人形の作り方を紹介しています。子どものナイフワークではキノコ作りはとてもスタンダードなアイテムですが、’23に開催した里山ナイフ教室では『きのこメソッドから広がるナイフワーク~キノコから人形まで~』と題して、キノコの作り方に+αしたナイフクラフトを楽しみました。

このナイフワークのパターンを応用すると、作れる作品の幅がぐっと広がります。難しいテクニックでは無く、工程の並べ替えなので、キノコ作りができるようになった方には次のステップにおすすめのアイテムです。

おとなと子どもの里山ナイフ教室は、だいたい年長児くらいから大人までを対象に、だれもが一緒に楽しめるナイフワークの研究と普及を目的に行っている活動です。なので、動画で使われているナイフワークもかなりやさしいものでまとまっています。

ご注意ください!

この動画は多くの方にナイフクラフトを手軽に身近に楽しんでもらう意図で公開していますが、まったくの初心者の方が、この動画だけを頼りに見様見真似でチャレンジした場合に、知らずうちに危険な作業をしてしまい思わぬ大ケガをする可能性もあります。ナイフワークを始めるときには、まずは1度、安全面と技術的な指導を受けることをお勧めします。

動画の概要欄と、この記事の下の方にナイフワークの体験ができる場所、問い合わせ先をご紹介しています。また、毎年3月には森林文化アカデミー(morinos)で、子どものナイフワークの勉強会も開催しています。この勉強会には全国から参加者が集まる会となっていますので、お問い合わせ頂ければ地方でナイフワークの指導ができる方をご紹介することも可能です。

キノコ人形の作り方

  1. 枝を先細りに削って「顔」を作ります。
  2. 顔の下(首の位置)にノコギリで浅く切りこみを回します
  3. 切りこみラインに向かって削りこみ、人形の「顔」「体」を作ります
  4. 体の下(足の付け根)にノコギリで浅く切込みを回します。
  5. 切りこみラインに向かって削りこみ、人形の「足」を作ります。足の中心ラインに縦の切りこみを入れます
  6. ノコギリで長さを決めて、足の裏のカドを落として(面取りして)完成です

必要な道具

  • ナイフ
  • 削り台(まな板でOK)
  • ノコギリ
  • 色をぬるもの(絵の具や色鉛筆)

今回の動画では、ナイフはボーカー社のキッズナイフを使っています。こちらは関市の山秀さんが扱い始めた子ども向けのアウトドアナイフです。このナイフはどちらかというとアウトドアの多用途ナイフです。「これで無いとサンタを作れない」というわけでは無いので、家にあるなら学校で買った小刀を使ってもらうのでもOKです。

削り台はナイフ教室の時には専用のものを用意しているのですが、自宅で作業するのであれば「まな板」でOKです。枝を置いた時に滑らないよう、まな板の下に滑り止めマットを下に敷いて作業すると良いと思います。

ノコギリはシルキーのポケットボーイ細目130がコンパクトで引きも軽いので気に入っています。森の中で携帯するような使い方で無ければ、ワンサイズ大きい170にしても良いでしょう。大人の手にはこちらの方が汎用性のある長さだと思います。個人的には一般的な両刃ノコギリは剪定鋸よりも刃が薄く繊細な使い方が求められるため、枝木を使う木工にはおススメしていません。両刃ノコギリで枝木を切る場合は、細い枝に限定するのと慎重な作業が必要です(刃が割れたり折れたりすることがあります)。

とんがり帽子の小人とサンタクロース

左側がキノコ人形。サンタや小人とは首のくびれの有無が異なります。

材料は?

身近に剪定枝が手に入る環境なら、それを分けてもらいましょう。ご近所のお宅や公園や公共施設、道路工事などで剪定作業をしている場面に遭遇したら材料ゲットのチャンスです。作業の合間をみて「分けてもらえませんか?」と声をかけてみると、意外と気軽に分けてもらえることも多いです。枯れ木や腐食した木は不意に折れたりして危険なので使わないようにして下さい。

削りやすい木、削りにくい木はありますが、この樹種じゃないとダメということはありません(ただしかぶれやすいウルシやハゼノキには注意しましょう)。切りたてであるほど、木は柔らかく削りやすいです。ただし間違っても私有地に生えている木を勝手に切らないように・・・。
地域の森林組合に「ヒノキの枝を分けて欲しい」と頼んでみても良いと思います。ヒノキは日本各地に植樹されていますし、古来より建築の優良材として使われてきた削りやすい木です。

動画ではたまたま授業で伐ったブナの枝が手に入ったのでブナを削っています(あまり里山の木という樹種ではありませんが)。樹種としては固めで「ざくざく」というけずり心地の木ですね。

ナイフワークの体験や指導を受けられる場所

https://www.forest.ac.jp/
岐阜県立森林文化アカデミーでは、地域の森や里山をフィールドに子どものナイフワークを指導・普及できる人材の育成を行っています。

https://morinos.net/
森林文化アカデミーの学内にある森林総合教育センター(通称morinos)では、ナイフクラフトの体験講座やスキルアップ講座を定期的に開催しています。

https://www.greenwoodwork.jp/
グリーンウッドワーク協会では、様々な生活の道具を手作りする生木の木工=グリーンウッドワークを活動の軸に、多種の講座、ワークショップを行っています。全国に講師が出張して行う講座も多数開催しています。

https://gwwlab.com/
グリーンウッドワーク・ラボは、多様な作り手が所属して、ぎふ木遊館のスプーンクラブや地域の学校授業と連携した木工プログラムの実施、指導者向けの講座を開催しています。

https://www.instagram.com/morinoteshigotoya_minomushi/
森のてしごとや みのむしは、宮城県(仙台市)を拠点に子どものナイフワークの活動を行っています。保育園児や小学生を対象にしたナイフ教室を開催しています

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