先週の金曜日(5/31)に、山県市立みやま保育園で5月の木育ナイフ教室を行いました!
5月で3回目になるナイフ教室。
以前に先生方にアンケートをした際に、「子ども達が遊べるものが作りたい」というご要望がありました。まだ、ナイフ教室も始まったばかり。比較的簡単に作れて、遊んでも楽しいもの・・。そんな考えで生まれたのが、今回作った「さかな釣りのおもちゃ」になります。
まずはナイフグループとノコギリグループに分かれて、作り方の説明を聞きます。今回は、森林文化アカデミー卒業生で、「おとなと子どもの里山ナイフ教室」の講師でもある、かのちゃんが子ども達にナイフワークを教えに来てくれました。子ども達も初めて会う先生に興味津々です。
最初はワイワイとにぎやかだった子ども達。でも、ナイフを手にして削り始めると、みんな一様に真剣な表情になります。さかなになる材料は削るところに黄色のテープが貼ってあり、これを目印にストン、ストンと削っていきます。
もう一方のノコギリグループはさかなの首元の部分にV字型の切込みを入れていきます。これは、さかなの「えら部分」にある切込みになります。ノコギリで斜めに切り込むのは、実は大人でも、ちょっと難しい作業です。お友達や先生に枝を抑えてもらって、ぎーこ、ぎーことノコギリを挽いて切っていきます。
2本の切込みの深さがだいたいそろったところで、切込みにクサビを打ち込みます。こん、こん、と数回打ち込むと、ぽろっと切り込み部分が割れて、えらの切込みができあがります。
さかなの口からえらまで、ドリルで穴をあけて、好きな色のゴムを選んだら、えらから口にゴムを引きとおします。このわっかにつり針をかけて、さかなを釣るわけです。
ゴムを取り付けた魚は、4月のナイフ教室で作った「木の輪切り」を土台になるように取り付けて、しばらくボンドが乾くのを待ちます。
ボンドが乾くまで待つ間に、枝の竿と枝のつり針をタコ糸でつないで「釣り竿」を作ります。
釣り竿は事前に集めて押し葉にしておいた「ムクノキの葉っぱ」で磨きます。ムクノキの葉っぱは、今でも、うるし塗りなどの工芸の現場では、紙やすりのように使い、塗装面を磨くのに使います。釣り竿もムクノキの葉っぱで磨くと、すべすべつるつるな手触りになりました。
おさかなのボンドはまだ半乾きといったところですが、つり竿が完成したところで、ちゃんと釣れるかのお試し釣りがスタート。自然の枝のつり針はちょっとしたことでゆらゆら揺れて、なかなかさかなの口にかかってくれませんが、立つ場所を変えたり、つり針の結び目をいじったり、いろいろ工夫しているとついに・・釣れました!
でも、まだボンドは半乾き。お試し釣りをしていると、土台がはがれてしまうさかなも出てきたため、ひとまずこの日のナイフ教室の作業はここまでに。後日、さかなの顔を描き込んだ完成写真を送って頂きました。
完成したさかな釣りは、まだしばらく園においておき、年下クラスの子ども達とも遊ぶのに使うのだそうです。
みんな仲良く遊んでね!
また次回、6月のナイフ教室もお楽しみに。
コメント